着脱が容易なマスクを使う、患者さんにやさしい人工呼吸療法です。

二酸化炭素が慢性的に蓄積するII型呼吸不全の患者様の換気を補助します。血液ガスの改善、高炭酸ガス血症に伴う症状や睡眠の改善、入院回数の減少が医学的効果として確認され、気管切開を伴う従来の方法より患者さんにやさしい人工呼吸療法として、在宅での実施も増えています。

また、新生では気管切開を伴う患者様の在宅人工呼吸療法にも対応いたします。

NPPVを実施するまで

01診察

医師が診察、評価して、NPPVの適用を決定。患者さんとご家族に病状、NPPVの必要性と効果について説明します。

02処方・トレーニング

検査または入院期間中、実際にNPPV装置を装着して、IPAP圧、EPAP圧、マスク、酸素吸入量、吸入時間等を医師が決定し、機器の取り扱い、生活指導、緊急時の対応等をトレーニングします。

03機器の設置

患者様の退院の日時、処方等について、当社にご連絡いただき、退院の前までに機器を設置します。

04月1回の定期的な指導

1ヶ月に1回以上、NPPV装置の使用状況、日常生活状況、血液ガスや呼吸の状態について、医師の診察(通院・往診)を受けます。

適用基準参考例

拘束性換気障害(肺結核後遺症・脊椎後側弯症など

  • 1.自・他覚症状として、起床時の頭痛、昼間の眠気、疲労感不眠昼間のイライラ感、生活変化、知能の低下、夜間頻尿、労作時呼吸困難、および体重増加・頸静脈の怒張・下肢の浮腫などの肺性心の徴候のいずれかがある場合、以下の(1)(2)の両方あるいはどちらか一方を満たせば長期NPPVの適用となる。
    • (1)昼間覚醒時低換気(PaCO2≧45mmHg)
    • (2)夜間睡眠時低換気(室内気吸入下の睡眠でSpO2<90%が5分間以上継続するか、あるいは全体の10%を占める)
  • 2.上記の自・他覚症状のない場合でも、著しい昼間覚醒時低換気(PaCO2≧60mmHg)がある場合。
  • 3.高二酸化炭素血症を伴う呼吸器系増悪入院を繰り返す場合。

COPD慢性期

  • ・最大限の包括的内科治療を行っていること。
  • ・導入3~4ヵ月後に血液ガス検査、睡眠時呼吸状態・QOL・NPPVのコンブライアンス評価を行い、継続の必要性を評価すること。

下記1.あるいは2.に示すような自・他覚症状があり、3の(1)?(3)いずれかを満たす場合。

  • 1.呼吸困難感、起床時の頭痛頭量感、過度の眠気などの自覚症状がある。
  • 2.体重増加・頚静脈の怒張・下肢の浮腫などの肺性心の徴候。
  • 3.
    • (1) PaCO2≧55mmHg
      PaCO2の評価は、酸素吸入症例では、処方流量下の酸素吸入時のPaCO2、酸素吸入をしていない症例の場合、室内気下で評価する
    • (2) PaC02<55mmHgであるが、夜間の低換気による低酸素血症を認める症例。夜間の酸素処方流量下に終夜PSGあるいはSpO2モニターを実施し、SpO2<90%が5分間以上継続するか、あるいは全体の10%以上を占める症例。また、OSAS合併症例で、nCPAPのみでは夜間の無呼吸、自覚症状が改善しない症例
    • (3) 安定期でPaCO2<55mmHgであるが、高二酸化炭素血症を伴う急性増悪入院を繰り返す症例

出典:「慢性呼吸不全に対する非侵襲的換気療法ガイドライン」Therapeautic Research vol.25 No.1 2004別冊 非侵襲的換気療法研究会