持続投与にPCA機能を追加したポンプで鎮痛薬を投与、患者様の“痛み”を緩和し、QOLの向上と在宅療養を可能にします。

がん性疼痛・術後疼痛管理におけるPCA(Patient Controlled Analgesia/自己調節鎮痛法)は、“患者さんの個人差”に対応する理想的な投与モードで、痛みが発生した際に患者さん自身の判断で鎮痛薬を投与する疼痛管理法です。

■ PCAポンプの特徴
・誤動作防止(キーロック可能)
・アラーム機能(文字とアラームでお知らせ)
・セーフティ機能(専用キーによるカセット等のロック機能)
・プログラミング(投与速度、量、間隔などを自由に設定)
・投与ルート(皮下、静脈、硬膜外腔、くも膜下腔への薬液注入可能)
・電源(単三アルカリ電池2本で駆動)

PCAを実施するまで

01診察・検査

医師が診察、評価して、PCAの適用を決定。患者さんとご家族に病状、HITの必要性と効果について説明します。

02処方・トレーニング

入院期間中、処方内容(栄養剤、投与量等)を医師が決定し、機器の取り扱い、生活指導、緊急時の対応等をトレーニングします。

03機器の設置

患者様の退院の日時、処方等について、当社にご連絡いただき、退院の前までに機器を設置します。

04月1回の定期的な指導

1ヶ月に1回以上、病態や日常生活状況、機器の使用状況について、医師の診察(通院・往診)を受けます。

保険適用基準

・特掲診療料 在宅医療
・C108 在宅悪性腫瘍患者指導管理料
・C161 注入ポンプ加算

  • (1)「在宅における悪性腫瘍の鎮痛療法又は化学療法」とは、末期の悪性腫瘍の患者であって、持続性の疼痛があり鎮痛剤の経口投与では疼痛が改善しないため注射による鎮痛剤注入が必要なもの又は注射による抗悪性腫瘍剤の注入が必要なものが、在宅において自ら実施する鎮痛療法又は化学療法をいう。
  • (2) (1)の鎮痛療法とは、ブプレノルフィン製剤、ブ卜ルファノール製剤、塩酸モルヒネ製剤、クエン酸フェンタニル製剤、複方オキシコドン製剤又はフルルビプ口フェンアキセチル製剤を注射又は携帯型ディスポーザブル注入ポンプ若しくは輸液ポンプを用いて注入する療法をいう。なお、塩酸モルヒネ製剤、クエン酸フェンタニル製剤又は複方オキシコドン製剤を使用できるのは、以下の条件を満たすバルーン式ディスポーザブルタイプの連続注入器等に必要に応じて生理食塩水等で希釈の上充填して交付した場合に限る。
    • ア) 薬液が取り出せない構造であること
    • イ) 患者等が注入速度を変えることができないものであること

また、(1)の化学療法とは、携帯型ディスポーザブル注入ポンプ若しくは輸液ポンプを用いて中心静脈注射若しくは埋込型力テーテルアクセスにより抗悪性腫瘍剤を注入する療法又はインターフェロンアルファ製剤を多発性骨髄腫、慢性骨髄性白血病、ヘアリー細胞白血病又は腎癌の患者に注射する療法をいう。

(厚生労働省告示・関係通知より引用)